少林寺拳法の道で障がいの壁を越えて共に輝く ダウン症や知的障がいでも、障がいの有無は関係なし!

凸凹村管理人

松本市内で活動する少林寺拳法のグループが、障がいの有無に関係なく地域の人々が一緒にスポーツを楽しめる場を提供しています。

少林寺拳法松本美ケ原スポーツ少年団と実業団少林寺拳法連盟富士電機支部は、久根下直樹さんの指導のもと、週に4日、富士電機健康保険組合体育館などで活動しています。参加者は小学生から成人まで幅広く、技術向上を目指しながらも楽しく交流を深めています。

約20人の子供たちが参加

スポーツ少年団には約20人の子供たちが参加し、障がいのある子供たちも含まれています。例えば、山辺小学校の5年生である遠藤梓沙さんはダウン症を持ちながらも、姉に続いて3カ月前から通っています。

彼女は「ボールを使った技の練習が楽しい」と笑顔で話し、母親の美和子さんも「健常者とできるスポーツが少ない中、この活動は本当にありがたい。一緒に過ごすことができる場所が大切だ」と感謝の意を述べています。

少林寺拳法の大会では障がいの部もある

一方、実業団には知的障がいを持つ方々も参加しています。富士電機の特例子会社に勤める3人の参加者は、少林寺拳法の大会で障がいの部もあるため、幅広い出場の可能性があります。昨年、山口和幸さんは世界大会で演武を披露し、「緊張したけれど、選ばれたことは光栄だった」と振り返り、今後の向上心を語っています。

「壁を取り払ってみんなが一緒に活動できる環境を作りたい」

久根下さんは特別支援学校での指導を通じて、障がいのある人々がスポーツを楽しむ機会の大切さを感じ、積極的に彼らをサポートしています。「互いに刺激を受け合える関係が築ければいいなと思っています。壁を取り払って、みんなが一緒に活動できる環境を作りたいですね」と、彼の思いが伝わります。

ダウン症とは?

ダウン症は、21番目の染色体に追加のコピーが含まれる遺伝子の異常によって引き起こされる疾患であり、知的障がいや身体的特徴の変化をもたらします。以下では、ダウン症の原因や特徴について掘り下げ、ダウン症の人々が日常生活で直面する具体的な課題に焦点を当て、彼らに対する理解と支援の重要性について詳しく考察します。

ダウン症の原因

通常、人間は23対の染色体を持ちますが、ダウン症の場合、21番目の染色体に3本目のコピーが含まれることがあります。この追加の染色体が、遺伝子の過剰な量や構造的な変化を引き起こし、ダウン症の特徴を生じさせます。この遺伝子の異常は、通常、親からの遺伝によるものですが、ごくまれに遺伝ではなく、受精卵の形成過程で起こる突然変異によって生じることもあります。

この追加の染色体によって、通常の2本の21番目の染色体と合わせて3本目が存在するため、遺伝子の量が増えます。これによって、ダウン症の特徴的な身体的な形態と知的な特徴が生じます。例えば、顔の形状や構造が特徴的であり、知的障がいや学習の遅れなどの問題も生じやすくなります。

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