「障がい」って聞くと、つい真面目な話になりがち。
でも、当事者の中には“笑いのネタ”として語る達人もたくさんいます。
今回は、そんな「ちょっと不便だけど、かなり楽しい」障がい当事者たちの爆笑エピソードを紹介します。
どれも「こんなこと、あるある!」と笑って共感できるはずです。
信号待ちをしていたら……

視覚障がいのAさんが信号待ちをしていた時のこと。
知らないおじさんに話しかけられたそうです。
おじさん「それ、かっこいいスティックですね!護身用ですか?」
Aさん「いえ、視覚障がい者用の白杖です(笑)」
おじさん「あっ……(気まずそうに去る)」
一瞬で訪れる気まずい沈黙。でもAさんは笑顔で言います。
「確かに護身用にもなるかもしれませんね!」
ユーモアで場を和ませる姿に、周囲の人も思わず笑顔に。
手話でケンカしたら……

聴覚障がいのBさんは、手話を使ってパートナーと話します。
ある日、ちょっとした言い合いになった時、ふと気づいたそうです。
「声を荒げないから、ケンカしても静かなんですよね(笑)」
手話でのケンカは、見た目は迫力があっても音はゼロ。
「怒鳴り声が出ない分、冷静になれる」とパートナーに言われ
“音のない世界”の新しい発見をしたそうです。
自動ドアとの戦い

Cさんがスーパーに行くとき、よくあるのが“自動ドアが開かない問題”。
センサーが車いすの高さを認識しないことがあるんです。
そんなときのCさんの対処法は——
「上半身をめっちゃ伸ばしてアピールする!」
それでも開かないときは、近くの人が開けてくれる。
「ありがとう!」と言うと、なぜかみんな笑顔になる。
「ドア1枚でちょっとした交流が生まれるんです」とCさんはうれしそうに語ってくれました。
忘れずに手帳に書くぞ!……のはずが

ADHDを持つDさんは、スケジュール管理が苦手。
「よし、ちゃんと手帳に書こう!」と意気込んで買ったものの
「手帳をなくしました」
ADHDあるある過ぎる展開。
しかも、その手帳には「手帳をなくさない」って書いてあったそう。
「結局スマホにメモするのが一番」だと笑うDさん。
ちなみにスマホも家の中でさえよくなくすそうです。
飛行機の保安検査で……

空港での出来事。義足を使うEさんが保安検査を通ると——
ピーピー!
金属探知機が反応。
検査官「お客様、金属の所持は?」
Eさん「脚です」
一瞬、検査官が固まる。
でもすぐに「なるほど!」と笑顔で対応。
「最初は恥ずかしかったけど、今はよくあることと思っています」とEさん。
「できない」ことを笑える強さ
どのエピソードにも共通しているのは、「できないこと」を笑いに変える力。
障がいを“個性の一部”として受け止め、工夫やユーモアで日常を豊かにしています。
- 白杖で誤解されても、笑って説明する
- 障がいあるあるをおもしろエピソードに
- ドアが開かなくても、助けてくれる人がいる
そんな“ちょっとした笑い”が、毎日の中にあふれているのです。
笑いがつなぐ——社会と当事者のあいだ
障がいを笑って話せる人がいると、周囲の空気もやわらぎます。
それは、当事者だけでなく、社会にとっても大切な一歩です。
「笑って話す=軽く扱う」ではなく、
「笑って共有する=お互いを理解する」こと。
笑いには、偏見を溶かす力があります。
誰もが「違い」を受け入れ、自然に笑える社会——
そんな未来を目指して、今日もユーモアと一緒に生きていきましょう。
参考リンク
- NHK「バリバラ」公式サイト:https://www.nhk.jp/p/baribara/
バリアフリーバラエティーをテーマにした人気番組。障がい当事者のリアルと笑いが満載! - YouTube「あそどっぐチャンネル」:https://www.youtube.com/@asodog/featured
お笑い芸人界で初の寝たきり障がい者。障がいを笑いに変えるエネルギーを感じられます。 - note:https://note.com/
障がいを持っている人たちの、共感と笑いのストーリーがたくさん見つかります。
最後に
障がいのある生活は、不便もあるけれど「笑えるネタの宝庫」でもあります。
泣いた日も、転んだ日も、全部あとで笑い話になる。
そんな強さと明るさを、これからも一緒に分かち合っていきましょう。