共生社会について考える「障がい者のイメージ変わった」茅ケ崎で共生社会フェスが開催

凸凹村管理人

神奈川県茅ケ崎市立梅田小学校で、6年生が企画した「茅ケ崎共生社会フェス」が2日に開催されました。

このイベントでは、障がいのある同級生と触れ合うことで、地元の皆さんに共生社会について考えてもらいたいという思いから、出店を呼びかけ、準備が進められました。

「イメージが変わった」

1年間にわたり、約130人の6年生たちは総合的な学習の時間を通じて、障がいや共生社会について学んできました。同校には「仲よし級(特別支援学級)」があり、野里杏さん(12)は「イメージが変わった。障がいって個性だと知ってもらいたい」と話しています。

パン屋や漬物店17店が出店、バンド演奏なども披露

この日は校庭に地元のパン屋や漬物店、さらには障がい者の就労支援事業所がウェットスーツの端材を利用したアクセサリーを販売するなど、計17店が出店しました。

また、体育館では児童が作成した障がいに関する資料が展示され、車いすの体験コーナーも設けられました。さらに、ステージでは手話ダンスや市内の特別支援学校の生徒らによるバンド演奏が披露されました。

「堅苦しい言葉を使わなくても、まさに共生社会」

内山ゆかりさん(45)は、雑貨店を出店しました。彼女の次男である6年生の橙翔(だいと)君(12)は、重度の知的障がいを伴う自閉症を抱えています。

内山さんは、「今日は障がいのある人もない人も物を売って買っている。インクルーシブとかSDGSといった堅苦しい言葉を使わなくても、まさに共生社会です」と述べています。

自分の住む街が温かくて優しい街であってほしい

児童たちは大人たちと一緒にお店を担当し、受付や告知を行いました。このイベントを担当した戸高佑基教諭(30)は、「子どもたちは自分の住む街が温かくて優しい街であってほしいと思っている。横のつながりのあるなかで成長してほしい」と述べました。

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