ストレス耐性の鍛え方「ごっこ遊び」は重要だった?子どもの遊びから大人の役割まで

凸凹村管理人

脳科学者の茂木健一郎さんは、将棋棋士の藤井聡太氏の子ども時代のエピソードを引用し、ストレス耐性を高める方法について示唆しています。藤井氏は将棋で負けると悔しがって泣き、将棋盤から離れなかったとされています。

茂木さんはこのような負けず嫌いの姿勢が、ストレス耐性を高める優れた資質を持っていることを指摘しています。大人も同様に、仕事のチーム活動においては「ごっこ遊び」として自分の役割を全力で演じ切ることが、ストレス耐性や脳のレベルを高めるのに役立つと述べています。

ストレスと上手に向き合わなければならない

多くのビジネスパーソンが、現代社会での生活を送る中で、ストレスと上手に向き合わなければならないと言えるでしょう。「自分はストレスなんて感じない」という人は少数派であり、多くの人が「あー、ストレスで胃が痛いよ」といった不快な症状を経験しているはずです。

しかし、最新の脳研究によれば、強いストレスが長期間続くと、脳の器官である海馬に損傷が生じ、アルツハイマー病や認知症などの記憶障がいが引き起こされる可能性があることが明らかになっています。

職場の人間関係や責任の重さなど、長期間にわたって強いストレスに晒されると、自覚せずに記憶力が低下することがあります。「最近どうも物覚えが悪くなってきた気がするが、きっと年のせいだろう」このように考えることが一般的ですが、実際にはストレスが脳に影響を及ぼしている可能性があるのです。

脳の生理学的な変化が関与

ストレスが記憶障がいにつながるメカニズムには、脳の生理学的な変化が関与しています。まず、脳がストレスを感じると、副腎皮質からストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。

このコルチゾールは、身体にエネルギーを供給するために血糖値を上げるなどの応急処置的な役割を果たします。しかし、長期間にわたって強いストレスが続くと、コルチゾールが過剰に分泌され、脳の海馬部分を萎縮させることがわかっています。

期間にわたるストレスは脳細胞に直接的なダメージを与える

海馬は、記憶の形成や保持に関与しており、その萎縮は記憶障がいの原因となります。短期的なストレスであれば脳の働きが一時的に抑制されるだけですが、長期間にわたるストレスは脳細胞に直接的なダメージを与え、記憶力の低下や最悪の場合にはアルツハイマー病や認知症を引き起こす可能性があります。

海馬の萎縮

PTSD(心的外傷後ストレス障がい)の患者の脳を調査すると、海馬の萎縮が確認されており、強いストレスが長期間続くことで記憶力の低下が引き起こされることがわかっています。

したがって、ストレスが記憶障がいにつながるメカニズムは、脳の生理学的な変化によるものであり、長期間にわたるストレスは脳に深刻なダメージを与える可能性があることを考慮する必要があります。

完全にストレスを排除すると脳がストレスに対処する方法を学ぶ機会を失う恐れ

普段からストレスを抱えている、あるいはストレスに弱い人がストレスを完全になくそうとするのは、潔癖症の人が無菌状態を保とうとするのと同様であり、身体の免疫力が低下してしまう可能性があります。

実際、ストレスも同様であり、ストレスに弱い人が完全にストレスを排除しようとすると、脳がストレスに対処する方法を学ぶ機会を失う恐れがあります。市川海老蔵(当時)さんは幼少期から舞台に立ち、常にトップを走り続けてきました。

彼が受けたプレッシャーは相当なものであったと考えられますが、彼はそのプレッシャーに立ち向かい、ストレスに強い脳を育てました。海老蔵さんのような脳レベルに到達することは容易ではありませんが、日々の経験を積むことで、ストレスとの戦いに勝つことができるでしょう。

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