【感覚過敏の人にやさしい服とは?】おすすめブランド&選び方ガイド

凸凹村管理人

はじめに|感覚過敏の人にとっての「服選び」は深刻な悩み

感覚過敏は、発達障害(ASD・ADHDなど)やHSPの特性として知られており

  • 肌に触れるタグのチクチク
  • 縫い目のゴロゴロ
  • 締め付けや摩擦

といった小さな刺激でも強い不快感を引き起こすことがあります。

「服を着るだけでしんどい…」
「自分に合うものが売ってない…」


そんな悩みを抱えている方に向けて、この記事では以下を紹介します

  • 感覚過敏の人が避けるべき素材・形
  • 着心地に配慮されたブランドの特徴
  • 実際におすすめのブランドリスト

感覚過敏の人にやさしい服の特徴とは?

▶ 肌ざわりがなめらか(綿・テンセル・モダールなど)

  • 天然素材や低刺激の人工繊維がベスト
  • ポリエステルやウールはチクチク・静電気に注意

▶ タグがない・プリント仕様

  • 洗濯タグ・ブランドタグは不快感の元
  • 最近は「タグレス(転写プリント)」の服も増加中!

▶ 縫い目がフラット、または外側に設計

  • ゴロゴロしない縫製、外縫い構造が◎
  • アンダーウェアや靴下で特に重要なポイント

▶ 締め付けがない・調整できる

  • ゴムの強さや伸縮性に注目
  • ウエスト・袖口などのフィット感が調整可能な服が安心

購入時にチェックしたいポイント5つ

  1. ✅ 素材表示をよく見る(綿、テンセル、モダールが安心)
  2. ✅ タグの有無(もしくは取り外し可能か)
  3. ✅ 試着ができる/返品可能か確認
  4. ✅ レビューで「着心地」「チクチクしないか」を検索
  5. ✅ 洗濯耐久性や伸びやすさもチェック(長く使えるか)

おすすめブランド(大人向け)3選

1. 無印良品(MUJI)

・「オーガニックコットン」「タグレス仕様」が多数あり
・ シンプルで肌ざわりに優しい設計

✅ インナー・Tシャツ・パジャマが特におすすめ

2. UNIQLO(ユニクロ)

・「エアリズム」や「コットンシリーズ」が人気
・ タグレスのインナー多数あり

✅ 肌着から日常着まで、価格と快適さのバランスが◎

3. me ISSEY MIYAKE HaaT(ハート)

・高品質素材・縫製で肌ざわりが柔らかくストレスが少ない
・価格は高めだが、長く使える

✅ おしゃれと快適さを両立したい方に

子ども向けのおすすめブランド

1. トップバリュ「オーガニックコットン」シリーズ(イオン)

・ 無縫製・タグレス仕様・やわらかコットン
・ お手頃価格で、まとめ買いしやすい

✅ 肌トラブルが出やすいお子さんにも安心

2. プティマイン/ブランシェス

・ 綿100%やストレッチ性の高い素材が中心
・ シンプルで動きやすく、通園・通学にも適している

✅ オシャレしながら快適さを重視したい家庭に人気

3. sensory smart clothing(海外通販)

🌍 海外ブランドながら、感覚過敏に特化した設計
🧷 縫い目ゼロ・タグレス・通気性抜群

✅ 購入時は翻訳アプリを活用すると◎

部位別・感覚過敏におすすめの服の工夫と選び方

▶ 首元が気になる人へ:襟のないデザイン or ストレッチ素材を

  • ハイネックやタートルネックは不快感の原因になる場合も
  • クルーネックやVネック、またはストレッチ素材のゆるい襟ぐりが安心
  • パーカーやシャツなど「襟がある服」は内側の縫い目やタグの位置に注意

▶ 袖・肩の締めつけが苦手な人へ:ラグラン袖 or ドロップショルダー

  • 通常の肩線よりゆったりしたデザインが多く、動きやすい
  • 袖口にゴムが入っていないものや、柔らかく伸びるカフスも◎
  • インナーはノースリーブや半袖で重ね着するのも対策の一つ

▶ 腰まわり・ゴムの締めつけに敏感な人へ:ウエスト調整可能なパンツを

  • ウエストゴムは緩め or スピンドル(ひも)付きがベスト
  • ヨガパンツ、スウェット、イージーパンツなども快適
  • ゴム入りレギンスは肌当たりが強い場合もあるので試着推奨

▶ 靴下の縫い目・締めつけが嫌な人へ:シームレス設計 or 表縫い仕様

  • 「縫い目が外側にある」デザインのソックスがストレスフリー
  • ゴムなしのゆったりタイプも多くの感覚過敏当事者に支持あり
  • 一例:グンゼ「やさしさ仕立て」シリーズ、無印「足なり直角靴下」

困ったときの対処法・応急処置

  • タグが気になる:ハサミでカット or アイロン転写タグに張り替え
  • 縫い目が痛い:裏返して着用 or インナーを間に着る
  • 靴下が無理:5本指ソックス or 足首フリータイプで調整
  • 新しい服の硬さが嫌:柔軟剤+何度か洗濯して馴染ませる

素材別:快適さ重視のおすすめ繊維と注意点

素材名特徴とおすすめポイント注意点
綿(コットン)吸湿性◎、肌ざわりやわらか。敏感肌に最適洗濯で縮むことあり
モダールなめらか&しっとり感のある高級人工繊維高温洗濯NG
テンセル通気性・吸湿性が高く、敏感肌向け高価なこともある
竹繊維(バンブー)抗菌性もあり、さらっとした着心地国内での取り扱いは少なめ
ポリエステルしわになりにくく扱いやすい静電気、チクチク感がある人も
ウール冬用素材として重宝されるが、刺激が強い人もチクチクしやすい

まとめ:感覚過敏でも「心地よく着られる服」はある!

感覚過敏があると、毎日の「着る」という動作ひとつがストレスになりがちです。
でも、素材や縫製にこだわった服、やさしさを考えたブランドが、少しずつ増えています。
「自分の快適さを優先していい」
そう思える服と出会うことで、生活全体がぐっと軽くなりますよ。