突然の災害…避難指示の放送が聞こえなかったら、あなたはどうしますか?
聴覚障がいがある方にとって、防災情報を「聞く」ことができない状況はとても不安です。
でも、いまは音以外の方法で避難をサポートしてくれるグッズがたくさんあります。
この記事では「聴覚に頼らない防災グッズ」と、いざという時に安心できる地域とのつながりの大切さについてご紹介します。
災害時に困る“聞こえない”ことのリアル

災害放送が聞こえない不安
大雨や地震などの災害時には、防災無線やテレビの緊急放送、避難アナウンスが主な情報源になります。
しかし、聴覚障がいがある方にとってはそれが「聞こえない」または「理解しにくい」ことが多く、
避難の遅れや不安につながってしまいます。
実際に聴覚障がいのある方からは、
- 「サイレンが鳴っても気づけなかった」
- 「周囲が慌てていても理由がわからなかった」
- 「誰かが声で呼んでくれても気づかなかった」
といった声が多く寄せられています。
「地域とのつながり」が命を救うことも
その一方で「お隣さんが“避難だよ”って教えに来てくれた」「地域のLINEグループで情報を知った」といったエピソードもあります。
聴覚障がい者にとって、顔の見えるご近所づきあいや地域のネットワークは、防災の大きな力になります。
聴覚に頼らない!おすすめ防災グッズ7選

1. 地震警報器
地震の揺れを感知し、強い振動と光で警告を発する地震警報器です。
枕元に設置することで、就寝中でも地震の発生を即座に知ることができます。
価格:¥56,951
購入先:センチュリー 地震の見張り番@home JMB-AH
2. 光る警報ブザー
火災や非常時に、強い光と音で周囲に知らせる警報ブザーです。
聴覚に障がいのある方でも、視覚的に危険を察知できます。
価格:¥16,815
購入先:Panasonic 光る警報ブザー SH260K
3. スマートウォッチ
スマートフォンと連携し、災害情報や緊急通知を振動や画面表示で知らせてくれるスマートウォッチです。
常に身につけておくことで、緊急時の情報を逃さずキャッチできます。
価格:¥2,451(期間限定特価のため価格変更の可能性あり)
購入先:スマートウォッチ 1.9インチ
4. 筆談ボード
避難所や災害時のコミュニケーションに役立つ筆談ボードです。
軽量で持ち運びやすく、繰り返し使用可能なため、非常時の意思疎通に最適です。
価格:¥1,763
購入先:欧文印刷 筆談ボード
5. 防災バンダナ
「耳が聞こえません」「手話ができます」といった情報を視覚的に伝えることができるバンダナです。
災害時に身につけることで、周囲の人々に自身の状況を知らせ、支援を受けやすくなります。
自治体で配布している市町村もありますので、「お住まいの市町村名+防災バンダナ」で検索することをおすすめします。
配布がない場合はNPO法人ヘレンケラーにて1,000円(税込み)で販売されています。
参照:太田市
6. エマージェンシーホイッスル
暗闇でも光って位置を知らせることができる蓄光タイプのホイッスルです。
聴覚に障がいのある方が、視覚的に自分の存在を周囲に知らせる手段として有効です。
価格:¥78~
購入先:エマージェンシーホイッスル(蓄光タイプ)
7. 防災/大容量防災バッグ
非常時に必要なアイテムが揃った防災バッグです。
筆談用具やライトなど、聴覚に障がいのある方にも役立つアイテムが含まれています。
価格:¥4,480~
購入先:防災/大容量防災バッグ30点セット
参照:大阪市の就労継続支援A型事業所 ぐろーあっぷ
参照:ひょうご聴障ネット
「ひとりじゃない」関係づくりも防災の一部

日常から「話せる人」がいるという安心感
災害時の備えはモノだけではありません。
「困ったときに連絡できる人がいる」「いざというとき声をかけてくれる人がいる」
この“つながり”が命を守ることもあるのです。
たとえば、
- マンションのLINEグループに入っておく
- ご近所に「自分は耳が聞こえにくいです」と伝えておく
- 災害時に助け合える体制を地域で話し合う
など、ちょっとした準備が大きな安心につながります。
支援を「お願いする」ことは恥ずかしいことじゃない
「自分だけ助けてもらうのは申し訳ない」と思ってしまうかもしれませんが、
人は誰かの役に立てると嬉しいと感じる生き物です。
地域の人に一声かけておくことは、あなた自身を守るだけでなく、
その人にとっても「助け合える関係性」を築くきっかけになります。
まとめ:聴こえないことに備える=安心をつくること
防災といえば、食料や水、懐中電灯が思い浮かぶかもしれません。
でも、聴覚に障がいがある人にとって本当に必要なのは、
「情報が伝わること」「周囲とつながっていること」なのです。
音に頼らず、自分のスタイルに合った防災グッズをそろえ、
地域との関係を少しずつ築いていくこと。
それが「ひとりじゃない」と思える大きな力になります。