「ボッチャ」有田正行さんと一戸彩音さんペア、パリパラリンピック代表内定!彼女たちが抱える「脊髄性筋萎縮症」「脳性まひ」とは?

凸凹村管理人

ポルトガルで開催されたパリパラリンピックの最終予選で、有田正行選手と一戸彩音選手のペアが準優勝し、日本代表に内定しました。この喜びに満ちた瞬間は、彼らにとって長年の努力と訓練の成果を象徴しています。

運動機能に障がいのある人々のためのスポーツ

ボッチャは運動機能に障がいのある人々のためのスポーツであり、その精度と戦略性が競技の醍醐味です。赤と青のボールを巧みに操り、白い的球にどれだけ近づけられるかを競います。

このペアは10か国の激しい予選リーグを勝ち抜き、決勝で敗れたものの、上位3チームに与えられるパリパラリンピックの出場枠を手に入れました。彼らの成功は、努力と情熱がどれほど大きな成果を生み出せるかを示しています。

彼らは初めてのパラリンピック出場となりますが、これまでの実績から期待が高まっています。彼らの姿勢と決意は、世界中の人々に勇気と希望を与えています。

脊髄性筋萎縮症という先天性の難病を抱える有田正行選手

有田正行選手は大阪府出身の44歳で、脊髄性筋萎縮症という筋力が徐々に低下していく先天性の難病を抱えています。15年以上にわたり、電動車いすサッカーの選手として活躍してきましたが、37歳の時に「世界で活躍する選手になる」という夢に向かってボッチャに転向しました。

競技転向後、妻の千穂さんがアシスタントを務め、東京パラリンピック出場を目指しましたが、代表入りには至りませんでした。その後、夫婦二人で協力しながら練習を重ね、おととしの日本選手権で初優勝を果たすとともに、去年には中国で開催されたアジアパラ大会の個人戦で銅メダルを獲得しました。

パラリンピックへの出場は初めてですが、彼の過去の努力と成果から、期待が高まっています。

脳性まひを抱える一戸彩音選手

一戸彩音選手は東京都東久留米市出身の18歳で、脳性まひを抱えています。彼女は特別支援学校中学部1年生の時に部活動に参加し、その後競技にのめり込んでいきました。彼女の父である賢司さんがアシスタントを務め、1日当たり最大で8時間もの猛烈な練習を行い、着実に実力を伸ばしてきました。

彼女はまばたきが難しいため、プレーの際には左目側が黒いカバーで覆われたメガネを着用し、右目だけで狙いを定めてボールを放ちます。去年、初めて出場した日本選手権で初優勝を果たした彼女は、その後のアジア・オセアニア選手権でも銀メダルを獲得するなど、国際大会でも実力を示してきました。

彼女にとって、今回のパラリンピックは初めての出場ですが、彼女の熱意と才能から、多くの期待が寄せられています。

脊髄性筋萎縮症(SMA)とは?症状、治療、そして研究の最前線

脊髄性筋萎縮症(Spinal Muscular Atrophy、SMA)は、遺伝性の神経筋疾患であり、主に運動神経細胞(運動ニューロン)を侵害します。

この疾患は筋肉の衰弱と萎縮を引き起こし、しばしば重度の身体的障がいをもたらします。以下では、SMAの症状、治療法、および研究の最新動向について詳しく説明します。

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