身体障がいとは?種類や症状・支援制度から就職まで知っておきたいこと

凸凹村管理人

身体障がいとは「身体の機能に障がいがある状態」のことです。身体障がいがあることで、生活・仕事で困りごとを感じるときはありませんか?そのようなときは、支援機関や福祉サービスなど活用してもいいかもしれません。

この記事では、身体障がいの種類を始め、身体障がい者手帳や活用できる支援機関、働くうえでの配慮事例など、幅広くご紹介します。生活や仕事で困ったときに使える選択肢の一つとして、ぜひご参考ください。

身体障がいとは?

身体障がいとは分かりやすくいうと「身体の機能に障がいがある状態」のことをいいます。視覚障がいや聴覚障がい、内部障がいなども、身体障がいの一つです。身体障がい者福祉法の「身体障がい」は、次の通り定義とされています。

身体障がいの定義

身体の機能に障がいがあって、身体障がい者手帳を交付された18歳以上の方

※18歳未満の方は児童福祉法に位置づけられます。児童福祉法では「身体に障がいがある18歳未満」を「身体障がい」と定義されています。

身体障がい者福祉法に定められている身体障がいの症状の種類や身体障がい者手帳などについては、後の章で詳しく解説していきます。

身体障がいの症状の種類について

身体障がいの症状の種類はどのようなものがあるか、ここで簡単に見ておきましょう。身体障がい者福祉法によると、大きく分けて次の5つがあります。

視覚障がい

視覚障がいとは、視力や視野などに障がいがあって、目が見えにくい・見えない状態です。

視覚障がいの症状

視覚障がいのある方は以下のような症状が見られることがあります。

  • 両目の視力がそれぞれ0.1以下のもの
  • 一眼の視力が 0.02 以下、他眼の視力が 0.6 以下のもの 
  • 両眼の視野がそれぞれ 10 度以内のもの 
  • 両眼による視野の2分の1以上が欠けているもの 

参考:厚生労働省「身体障がい者の範囲について」

聴覚障がい または 平衡機能障がい

聴覚障がいとは、音を伝えるための外耳・中耳、音を感じ取るための内耳などに何かしらの障がいがあって、耳が聞こえにくい・聞こえない状態です。

平衡機能障がいとは、耳や脳神経などの機能に障がいがあって、起立や歩行などに支障がでている状態です。

聴覚障がいの症状

聴覚障がいのある方は以下のような症状が見られることがあります。

  • 両耳の聴力レベルがそれぞれ 70 デシベル以上のもの 
  • 一耳の聴力レベルが 90 デシベル以上、他耳の聴力レベルが 50 デシ ベル以上のもの

参考:厚生労働省「身体障がい者の範囲について」

平衡機能障がいの症状

平衡機能障がいの症状としては、「平衡機能の著しい障がい」が挙げられます。具体的には目を開けた状態で立っていることができない、または目を開けた状態で又直線を歩行中に10m以内に転倒もしくは著しくよろめいて歩行できない状態をいいます。

参考:愛知県「身体障がい認定基準(第2 個別事項)<聴覚又は平衡機能の障がい>」

関連記事

  • 急増する「大人の発達障がい」トラウマとADHD 幼少期の心の傷がもたらす影響と治療のアプローチ

  • 自閉スペクトラム症の息子と共に歩むプロバスケ選手 岡田優介さんの家族と未来への思い

  • 「あの子、ちょっと変わってるよね」と陰で言われていた小学生 中学で「本格的な登校拒否」に・・・発達障がいと向き合う日々