療育とは?発達支援との違いや指導法について知ろう!

凸凹村管理人

皆さんは療育という言葉をご存知でしょうか。最近では、発達支援という名称を耳にする機会も増えていますが、この二つの言葉の違いをご存知でしょうか。

この記事では、療育の意味や発達支援との違い、期待される発達促進の領域について説明します。また、療育を提供する機関で実践されている代表的な指導法の概要もご紹介します。お子さんの自立に向けた手段の一つとして、ぜひ知っていただきたいと思います。

療育とは

療育とは、医療と教育を表している造語で、もともとは肢体不自由児の自立に向けた並行アプローチの概念でした。しかし現在では、医療行為の有無を問わない広い意味へと変わり、身体障がいや知的障がいの子供、発達障がい等に該当する児童だけでなく、発達に遅れや心配があるお子さん達も療育の対象としています。

療育の提供先は多岐にわたり、医療機関だけでなく、地域の児童発達支援や放課後等デイサービス、私立の施設も含まれます。これらの場所では、運動機能や言語、社会性の向上を目的とした指導が実践されています。お子さんの成長と自立を支援するための重要な手段として、療育の理解を深めていただければ幸いです。

療育と発達支援の違い

発達支援は、狭義では療育と同義語として扱われ、発達の向上を目的としています。近年ではインクルージョンの価値も加わり、「長所や意欲を含めて本人の強みを生かす」「本人や家族の意向を尊重する」「地域社会で共生する点を大切にする」といったポイントが重視されています。

児童福祉法と障がい者自立支援法に分けられていた障がい児支援が、平成24年に一本化され、各地で「児童発達支援」が誕生しました。その後、児童発達支援の施設数増加や発達障がいへの関心の高まりとともに、発達支援という名称が広がりを見せています。発達支援には、以下の三つの重要な役割があります。

  • 役割①直接の支援:療育と同様の指導やプログラムを実施します。幼児教育や養護を取り入れたアプローチを用いて、子供たちの発達を支援します。
  • 役割②家族支援:育児に関する不安や資源利用に関する相談を受け付けます。家庭で行える技法や関わり方なども伝達し、家族全体が支援を受けられるようにします。
  • 役割③社会的支援:未就学児施設や学校などとの連携や情報共有を行います。また、インクルージョンやダイバーシティの啓発活動を通じて、地域社会全体での共生を促進します。

これらの役割を通じて、発達支援は子供たちとその家族、そして地域社会全体を支える重要な取り組みとなっています。

療育の提供形態と特徴

個別型の療育

実施時間の目安: 20~60分

取り組みやすい領域: 言語(1対1のコミュニケーションを含む)、摂食、運動機能と動作、リハビリ、概念

個別型の療育では、対象児童に合わせた細分化された指導が可能です。このため、発達の基礎を形成する際に非常に有効です。また、個別に十分な配慮を加えたり、実施時間内でのプログラム調整がしやすいため、不得意な領域やつまづきがある領域への支援に特に効果的です。個別型療育を通じて、子供たちの発達をよりきめ細かくサポートし、基礎的なスキルの向上を目指すことができます。

集団型の療育

1プログラムの時間目安: 10分~90分

取り組みやすい領域: 社会性・対人関係、コミュニケーション(複数人でのやり取り)

集団型の療育は、2~4名程度の小集団型と、それ以上の人数で構成される大集団型があります。小集団型では、各児童からすると対象が少数なので、誰に向けて社会性やコミュニケーションを発揮すべきか分かりやすいのが特徴です。

一方、多人数参加の集団型療育では、より一般的な社会状況に近い環境で、社会性や対人スキルの発揮を目指します。これにより、集団の中での役割理解や協調性を育むことができ、実生活での社会的なスキル向上をサポートします。

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