ADHD傾向のある10歳の子どもに対する適切な接し方とは「ウソはダメ」の声かけはあまり効果がない?

凸凹村管理人

買い置きしていたお菓子を勝手に食べたのか尋ねても、「僕じゃない」と嘘をつく10歳の男の子。ADHDの傾向がある彼に対して、単に「ウソはダメ」と言うのではなく、どうすれば良いのでしょうか。

教育家で見守る子育て研究所所長の小川大介さんは、「子どもが食べてしまう前の気持ちにアプローチすることが重要です」と指摘します。AERA with Kids+の連載「小川大介の『才能が見つかる!』子育て相談」では、嘘をつく背後にある子どもの心情に注目し、親としての適切な対応方法を探ります。編集長の鈴木顕が読者の悩みに小川さんの意見を聞きました。

相談内容

発達障がいグレーゾーン、ADHD傾向のある10歳の息子がいます。買い置きしているお菓子やパンを私に黙って食べ、ゴミをテレビの裏などに隠してしまいます。後日、そのゴミを見つけて「誰が食べたの?」と聞くと、「僕じゃない」と嘘をつきます。

4人兄弟の長男で、下に8歳の長女、5歳の次男、2歳の次女がいますが、弟や妹のせいにするわけでもなく「俺は知らない、やってない」と常に言い張ります。長男がそういう言動をとるせいか、弟や妹もよく嘘をつきます。どのような対応をすると良いのでしょうか?

お子さんについての情報

好きな遊びはYouTubeを観ることや走り回ること。褒められると顔が柔らかくなり、周りに自慢します。得意・好きなことは図工と身体を動かすこと。公園で遊ぶ時は走り回り、年下の子どもがいるとお世話をし始めます。弟妹と一緒に行くが、一人遊びが好き。初めての場所に行く時は「ママと一緒じゃないといや」と言って離れません。誰でもいいから付き添いが必要で、不安がっている様子です。

身体感覚をよく使うタイプは「味覚」への反応も鋭い

これまでの経験から、ADHDやグレーゾーンと診断されるお子さんは「好奇心を爆発させるタイプ」が多いです。視覚的な情報に反応しやすく、好きなものに対して体がすぐ動く特徴があります。相談者のお子さんも、視覚と身体感覚の反応が高いタイプと推測します。

好奇心爆発タイプの特徴

学びの傾向としては「好奇心爆発タイプ」であり、行動の傾向は朗らか社交型、あるいは和気あいあい型です。人と関わったり、一緒に何かすることが好きで、人を気遣うこともあります。他人のことが気になるため、優しくすることもあれば、人からどう見られるかを気にしてモジモジする部分もあります。

それと、身体感覚をよく使うお子さんは「味覚」への反応が鋭いことが多いんです。「味わう=体を使う」ことなので。きっとこの子は、お菓子を見た瞬間に頭の中でその味が再現されていると想像します。考えるよりも体がすぐに動くタイプでしょうから、気がついたら食べてしまっているのでしょう。

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