「就労継続支援A型事業所とは?どんな場所なの?」「誰が利用できるの?具体的な仕事内容は?」
A型事業所の利用を考えている障がい者の方や、A型事業所での勤務経験がある障がい者の採用を検討している企業の方が、就労継続支援A型事業所について知りたいと思って調べているのではないでしょうか。
就労継続支援A型事業所とは、障がいがあり一般企業での就職が難しい方が、事業所と雇用契約を結び、支援の整った環境で働くことができる障がい福祉サービスの一つです。
ここで働くことで、最低賃金以上の給与を得ることができ、得た知識やスキルを活かして企業への就職を目指す方も多くいます。
一見するとどのような組織か分かりにくいかもしれませんが、最近では利用者を増やすためにホームページを充実させるなど、広報活動を積極的に行っているA型事業所も増加しています。
この記事では、A型事業所をより身近に感じていただくために、以下のポイントを詳しくご紹介します。
就労継続支援A型事業所での主な支援内容
- 日常生活・社会生活の自立
- 仕事の技能訓練
- 一般企業などへの求職活動の支援
就労継続支援A型事業所を利用する5つのメリット
- 支援を受けながら雇用契約を結んで働ける
- 最低賃金が保証されている
- 仕事を通して人と交流できる
- 知識や技術が身に着く
- 一般就労への求職支援を受けられる
就労継続支援A型事業所を利用する5つの注意点
- 人によっては利用料金がかかる
- 短時間労働が多く給料だけでは生活できないことがある
- 職員や他の利用者との関係が良くないと精神的な負担になる
- 人気の事業所は利用できない場合がある
- 事業所での仕事内容が就職の役に立たないことがある
就労継続支援A型事業所とは
就労継続支援A型事業所とは、障がいがあって一般企業での就職が難しい方が、支援のある職場で雇用契約を結んで働けるところです。
以下3点から詳しくご説明するので、まずはイメージを膨らませてみましょう。
- 障がい者に働く場所を提供して支援する障がい福祉サービスの1つ
- 対象者は身体・知的・精神障がい者で一般企業での就労が困難な方
- 利用期間の制限はなく雇用契約が続く限り利用可能
障がい者に働く場を提供して支援する障がい福祉サービスの1つ
就労継続支援A型事業所とは、障がい者に働く場を提供して支援する障がい福祉サービスの1つです。以下のように、サービス管理責任者や職業指導員、生活支援員が見守る環境下で仕事に取り組めます。
出典:厚生労働省「障がい者福祉施設における就労支援の概要」
利用するA型事業所では、どのような障がいがあるかオープンにして働くので、必要に応じた支援が受けられます。体調やスキル、適性などを考慮してもらいながら働けるので、一般企業で働くのは自信がない方も、安心して働けるでしょう。
対象者は身体・知的・精神障がい者で一般企業での就労が困難な方
就労継続支援A型事業所を利用できる対象者は、身体障がい者、知的障がい者、精神障がい者で、一般企業での就労が困難な方です。
厚生労働省「就労継続支援A型に係る報酬・基準について〈論点等〉」によると、以下のように、精神障がい者が約半数を占め、増加傾向にあることがわかります。
出典:厚生労働省「就労継続支援A型に係る報酬・基準について〈論点等〉」
ただし、障がい者手帳は必須ではなく、原則18歳から65歳未満で、自治体の判断によって受給証が発行された方なら誰でも利用できます。実際にA型事業所を利用する方には、以下のような方がいます。
- 一般企業で働くことが怖い、自信がない
- 一般企業に就職したくても採用されない
- 一般企業で働く前に、安心できる環境からスタートしたい
一般企業で働くことを目指す方と、A型事業所でずっと働き続けたいと思っている方、両方が利用できるのが、就労継続支援A型事業所なのです。