障がい者の手帳には、その人の障がいの種類や程度が記載されており、これを見ることで彼らのニーズを理解しやすくなります。初対面の人に直接手帳を見せることは難しいかもしれませんが、企業や組織にとっては、障がい者の手帳に書かれている等級を理解しておくことは重要です。
手帳の種類
身体障がい者手帳:1級~6級(1級が最も重い)
療育手帳:A(重度・最重度)・B(軽度・中等度)
精神障がい者保健福祉手帳:1級~3級(1級が最も重い)
これらの手帳の等級は、障がいの程度や支援の必要性を示す重要な指標です。障がい者の雇用を促進する際には、これらの情報を理解して適切なサポートを提供することが不可欠です。
身体障がい者手帳
身体障がい者手帳には、身体障がい者の基本情報が記載されており、その等級によって障がいの程度が分類されています。この手帳では、1級から6級までの等級が設けられていますが、7級の場合は交付されないことが一般的です。
障がいごとに詳細な基準が設けられている
この手帳が他の手帳と異なる点は、障がいごとに詳細な基準が設けられ、障がいの程度に合わせて等級が割り当てられていることです。このような細かい分類があることで、障がい者の状況やニーズをより正確に把握し、適切な支援や配慮を行うことが可能になります。
視覚障がいの場合
身体障がい者手帳には、身体障がい者の基本情報が詳細に記載されており、その等級によって障がいの程度が分類されます。視覚障がいの場合も、等級ごとに障がいの程度が具体的に示されています。
1級から6級までの等級があり、その基準は以下の通りです。
- 1級:両眼の視力の和が0.01以下
- 2級:両眼の視力の和が0.02以上0.04以下、または両眼の視野が10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が95%以上
- 3級:両眼の視力の和が0.05以上0.08以下、または両眼の視野が10度以内でかつ両眼による視野について視能率による損失率が90%以上
- 4級:両眼の視力の和が0.09以上0.12以下、または両眼の視野が10度以内
- 5級:両眼の視力の和が0.13以上0.2以下、または両眼による視野の2分の1以上が欠けている
- 6級:一眼の視力が0.02以下、他眼の視力が0.6以下のもので、両眼の視力の和が0.2を超える