腹式呼吸の効果!朝晩2回やるだけで変わる?健康を守るために知っておきたいこと

凸凹村管理人

天野篤さんは、多くの研究で心拍数が高い人は突然死しやすいことがわかっていると指摘しています。そして、朝晩の腹式呼吸は適度な運動になるうえ、平均心拍数を安定させるのにも効果的だと述べています。

つまり、日常的に腹式呼吸を取り入れることで、突然死のリスクを下げることができるかもしれません。このことは、私たちが自分の健康を守るために積極的な行動を取る上で重要な示唆となります。

適度な運動が突然死のリスクを低減する

2021年2月に公表されたデンマークの研究によれば、適度な運動が突然死のリスクを低減することが示されました。身体活動が中程度の人は、座りがちな人と比べて心筋梗塞後の突然死リスクが33%低く、身体活動が高度の人はさらに45%低下していたそうです。

身体活動の強さ「メッツ(METs)」

この研究では、身体活動の強さを「メッツ(METs)」という単位で示しています。通常、座っている状態が1メッツで、普通の歩行が3メッツとされています。厚生労働省の「健康づくりのための身体基準」でもこの指標が示され、例えば60分の普通の歩行や30分の軽いジョギングが「3.0メッツ」とされています。

適度な運動を継続することで心臓病の予防効果が期待できる

この研究において、中程度の身体活動の範囲に該当する1週間の「メッツ」は16.1〜32であり、座りがちな人と比べて明らかに高くなっています。適度な運動を継続することで、心臓病の予防効果が期待できることが示唆されています。

適度な運動は重要

心臓にトラブルを抱えている人や生活習慣病がある段階の患者にとって、適度な運動は重要です。しかし、コロナ禍により外出が減り、運動量が激減している人も多いでしょう。そのような状況下でおすすめしたいのが「呼吸法」です。

ロングブレスなどの「腹式呼吸」

美木良介さんが考案した「ロングブレス」は、鼻から強く吸って口で長く吐く呼吸法で、筋肉を効率的に増やして脂肪を減らす効果があると言われています。

この呼吸法は今でも高い人気を誇りますが、他にもさまざまな呼吸法が存在します。どれを実践すればいいのか迷ってしまうかもしれませんが、心臓の健康を維持するためには「腹式呼吸」が効果的であるということを覚えておくと良いでしょう。

肺の血流が促進され心臓も活発に動く

われわれが日常で行っている呼吸は「胸式呼吸」と呼ばれ、主に胸を動かします。しかし、腹式呼吸は異なり、胸をあまり動かさず、横隔膜を上下に動かしてお腹を大きく膨らませたりへこませたりする呼吸です。

この動きにより、横隔膜を大きく動かすため一度に吸う量が多くなり、肺にどんどん血液が送られて血流がよくなります。その結果、肺の血流が促進され、心臓も活発に動くことになります。

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